プラスチック製レンタルパレットの再生利用

JPRは、持続可能な社会への貢献を目指し、主力製品である「PT-11型プラスチック製レンタルパレット」の資源循環の取り組みを推進しています。使用済みとなったパレットを回収・再原料化し、再びPT-11型パレットとして再生することで、限りある資源の有効活用を図っています。再原料化をすることでプラスチック製レンタルパレットPT-11 は廃棄0を実現しています。
JPRは、2030年度までの環境目標達成に向けた行動計画の一つに「レンタルパレットの製造に使用される再生原料比率を30%から51%に増やす」ことを定めており、引き続き、強度を維持しつつ再生原料比率を高める研究を続けています。
■再生原料比率向上の取り組み
レンタルパレットは、さまざまな条件下で繰り返し使用されるため高い強度が求められます。一般的に、リサイクル原料はバージン原料に比べると強度が劣りますが、JPRでは、サプライヤー企業等との協力により試作と検証を重ね、品質を確保した上で、PT-11型由来の再生原料比率約30%での安定生産を実現しました(2023年3月現在)。
■環境負荷の低減効果
プラスチック製レンタルパレットを循環利用する取り組みは、環境負荷の低減にも大きく貢献しています。
・製造時のCO2削減
再生原料を30%使用したPT-11型パレットは、新規材料100%で製造する場合と比較して、1枚あたりのCO2排出量を約20%(約6.8kg-CO2e)削減できます。

JPRのレンタルパレット共同利用システムは、サービス自体が環境負荷の低い仕組みです。各社が自社でパレットを運用する場合と比較し、サプライチェーン全体でCO2排出量を約76%削減する効果があります(LCA評価に基づく試算)。再生原料比率向上は、この効果をさらに高めるものです。