株式会社あらた さま
トラック予約システムの導入で待機時間を削減

ロジスティクス本部 物流企画部
統括マネージャー 久保田 博さま
株式会社あらたさまは、JPRの子会社である株式会社TSUNAGUTE(ツナグテ)が提供するトラック予約システム「telesa-reserve(テレサリザーブ)」のファーストユーザーです。今回はtelesa-reserveを導入した経緯や効果についてお伺いしました。
※この記事は2025年3月13日に開催された『JPRセミナー2025』におけるインタビューをもとに再構成したものです
※2025年3月当時の情報をそのまま掲載しています
※掲載されている会社名、商品名は、各社の登録商標または商標です
JPRトラック予約システムの導入経緯を教えてください。
あらたさま弊社は物流の問題を解決するために、ホワイト物流推進運動への参画にいち早く手を挙げさせていただき取り組みを始めていました。現在進行形で進んでいる改正物流効率化法についても、国土交通省や経済産業省、農林水産省で進めている法制化や政策を踏まえながら、ルールに沿って進めていきたいと考えています。特に、いわゆる待機時間・荷役時間の削減ですね、こちらの対応を行っています。
トラックのトラック予約システム導入については、2019年の4月に、弊社の三郷デポでTSUNAGUTEさんの「telesa-reserve (テレサリザーブ)」の導入を始めました。導入から6年たち、現在では30拠点でtelesa-reserveを導入しています。
弊社が取り扱う製品カテゴリーのうち、家庭紙は、もともとバラ積みが多く、メーカーさまとパレット化を進めているところですが、こうした製品においてもtelesa-reserveを導入することで、待機時間を大きく削減できています。
JPRtelesa-reserveの導入はどのように行いましたか?
あらたさまtelesa-reserveの導入にあたっては、各拠点ごとに、メーカーさまであったり、倉庫会社さま、運送会社さまだったりと、関係する方が多くいらっしゃいますので、1拠点ごとに「お取引さま説明会」を開催しています。オンライン会議を活用して私から概要の説明をし、TSUNAGUTEさんにもご参加いただき、telesa-reserveの機能や操作の説明をしていただいています。
説明会の前には、対象拠点の入荷物量を調査し、どこのメーカーさまがどのぐらいの荷量で、どのぐらいの頻度か、ということを事前に把握しています。それをもとに、予約枠や分類の設定などを、事前に対象の導入先のセンターと相談し、何回かやりとりしながら、導入の準備を進めていますね。当然、運用開始後も「思った通りにいかない」など、さまざまな課題が出てきますので、その都度、各拠点やメーカーさま、運送会社さまからご意見をいただき、改善を進めています。

JPRtelesa-reserveの導入効果、活用方法について教えてください。
あらたさま待機時間について、非常に大きな削減効果があります。拠点によって異なりますが、導入前と比較して待機時間を30%から70%と、大きく削減できています。
導入後は、telesa-reserveで抽出できるデータと、弊社の物流データを使用して改善を行っています。運用開始後、時間の経過とともに各拠点に入庫する物量などには変化が生じます。その結果、例えば、予約率の低下などが起きることもあります。データを分析すると、対象となるメーカーさまが増えていたり、そもそも物量の構成比が変化していたり。そうした個別の状況を見て、あらためて説明会を実施するなど、利用率を向上するための取り組みをしている拠点が数多くあります。
JPR今後の対策として考えていることは?
あらたさまパレット化を進めていきたいと考えています。まだバラ積みで入荷されるメーカーさまもいらっしゃいますし、一部小売業さまのプライベートブランド商品がパレット化されていないこともありますので、今後働きかけをしながら、お取引先さまとともにパレット化を進めていきたいと考えています。
また、一部メーカーさまとASN(事前出荷情報)を活用した入荷時間短縮への取り組みを進めています。パレット化やデジタル技術の活用によって、入荷作業にかかる時間が短くなることは、車両待機やトラックドライバーの拘束時間の短縮を通じて、発着荷主双方にメリットがあり2024年問題の緩和につながります。こうした取り組みを着実に進めていきたいですね。

JPR貴重なお話をありがとうございました。