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ワイズロジシステム株式会社 様

輸入から国内流通までを同じレンタルパレットで
ヤマモリ株式会社さまの環境に対するお取り組み

掲載当時の情報をそのまま掲載しています
※記載されている会社名、商品名は、各社の登録商標または商標です

1889年創業のヤマモリ株式会社さまは、タイで製造された製品の輸送を従来の紙製のパレットから、JPRのPT-11型プラスチック製レンタルパレットに切り替え、環境負荷を軽減する取り組みに着手されました。ヤマモリグループの物流子会社のワイズロジシステム株式会社代表取締役社⻑ 奥田清之さまにお話を伺いました。

ワイズロジシステム株式会社
代表取締役社⻑ 奥田 清之さま

今回の取り組みの概要を教えてください。

当社は、ヤマモリ株式会社(以下ヤマモリ)の物流を担う会社です。ヤマモリは、「レトルト食品」「タイフード」のパイオニアとして技術革新・市場創造を続けており、1988年にタイからスタートした海外事業は現在、タイ国内はもとより、ASEAN諸国にも広く展開しています。タイで製造した製品を繁忙期では概ね週1台40フィートコンテナのペースで日本に輸送してお客さまにお届けしています。ここで使用されていた紙製パレットをレンタルパレットに切り替えようと考えました。

解決したかった課題は?

日本側でデバンニングするまではこの紙製パレットを使用するのですが、強度やお得意先さまでの受け入れが難しいなどの問題があり国内の輸送には適しません。その上、接着剤が多く使用されているため、古紙としてのリサイクルも困難とのことで、やむなく日本側で廃棄処分していました。環境負荷の軽減が望まれる中でパレットのリターナブル化を進めたかったのです。

パレットに求められる条件は?

バンニング、デバンニングの際に使用するハンドリフトに対応する必要があります。強度や滑りといった性能は、元々ヤマモリでは国内でJPRパレットを使用していますし、今回実際のコンテナでテスト輸送した結果も問題ありませんでした。コストについても、紙製パレットの運用よりも低減できる提案をしていただきました。
レンタルパレット自体、繰り返し使用するものですから環境面で優れていますし、輸入に使用したパレットをそのまま国内で使用できることは効率がよいですね。
テスト輸送の結果は良好でしたので、紙製パレットからPT-11型への転換を進めていきたいと考えています。

日本側でのデバンニングの様子

国内では「2024年問題」への対応が急がれています。
多くの企業のサプライチェーンは海外の製造拠点から始まっていますが、
御社にとってこの取り組みの「2024年問題」との関係は?

ヤマモリがタイでの生産を行っているように、現代ではサプライチェーンの出発地点は国内だけでなくグローバルに広がっています。いま、我が国では「物流2024年問題」への対応が喫緊の課題になっています。輸入製品でも物流の結節点で起きている積み替え作業のような非効率を解消することが求められていくと思います。環境問題同様に労働環境の改善も持続可能な社会を創るために重要ですね。

物流現場の負荷軽減が急がれる

今回の取り組みでは、日本側でデバンニングした後、紙製パレットを抜きJPRパレットに積み替える作業が解消されます。あらかじめタイ側でJPRパレットに積載した荷姿にすることで、日本国内で発生しているデバンニングの作業が省力化されます。

従来の課題と運用変更後の効果

ヤマモリさまのSDGsへの取り組みを教えてください。

2030年に向けた目標があり、取り組みを進めています。環境に関しては、物流エネルギーの削減の目標に対するKPIとして、物流効率10%アップ(2020年比)を設定しているほか、包装容器の環境負荷低減としてパッケージの環境配慮と省資源化(3Rの推進)を推進しています。包装容器の周辺にあるパレットを、繰り返し利用を前提としたレンタルパレットに切り替えていくことはこれらの目標と関連づけられるものですね。
「食」を通じて、『地球にやさしく、健康で楽しいライフスタイル』に貢献するという私たちが目指す姿を着実に実現していきたいと考えています。

貴重なお話をありがとうございました。

国土交通省は、国際物流におけるリターナブル物流容器(以下「RTI」といいます。)の普及促進に向けて、荷主企業に向けた手引き書(日本語版、英語版)を改定し、RTIの利用によるコストおよびCO2排出量の削減効果などを公開しています。ぜひ、ご覧ください。

国際物流におけるリターナブル物流容器(RTI)利活用の手引き(Ver.2)
https://www.mlit.go.jp/seisakutokatsu/freight/content/001481079.pdf

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