事例・実績

一般社団法人 Pパレ共同使用会 様

管理システム導入でPパレの流通を可視化し、不正使用・流出を防止

(2018年3月掲載。当時の情報をそのまま掲載しております。)

共通受払いシステムを導入しPパレの流通を可視化

一般社団法人Pパレ共同使用会が利用促進と管理を行うのが、ビール9型プラスチックパレット(以下、Pパレ)。この、Pパレをリアルタイムで一括管理するために導入したのが、JPRがパレット管理システムのノウハウを元に独自に開発した「Pパレ共通受払いシステム」だ。
全体のPパレの動きを見える化したことで、99%以上のパレット回収率をキープしている。また、出荷・回収の流れを蓄積してデータ管理することで、回収率の悪い取引先も特定しやくすなり、タイムリーに回収率アップのアクションプランを立てやすくなった。

共通受払いシステムを導入しPパレの流通を可視化

「『Pパレ共通受払いシステム』は操作も簡単で、加盟企業、取引先ともにスムーズに使っていただいているようです。
こちらとしても、加盟企業からの膨大な出荷・回収データを一元管理できるので、回収率アップに向けての具体策が検討しやすくなりました。今までは、加盟社ごとの回収実績を一元的に見ることができなかったので、個々の実績を持ち寄り集計する作業に非常に時間がかかりました。
しかし、『Pパレ共通受払いシステム』導入後は加盟社全体の実績が一目瞭然で分かるようになりましたので、お届け先にも協力していただきやすくなりました」と言う、同会の滝本修司代表理事。

パレット管理ノウハウをPパレの管理にも応用し、リアルタイムに一元管理

  • 岡田 基氏

    島田朋彦 氏

    一般社団法人Pパレ共同使用会 常務理事。東京都出身。1984年サントリー株式会社入社。タイ、中国等の海外勤務を経てサントリーアライド株式会社副社長に。2017年より現職。

  • 滝本修司 氏

    滝本修司 氏

    一般社団法人Pパレ共同使用会 代表理事。兵庫県淡路島出身。1984年キリンビール株式会社入社。首都圏・関東甲信越営業企画部長、経営企画部主幹を経て、2016年より現職。

同会では、従来メーカーごとに出荷・回収していたパレットの、共同利用と無選別回収を促進してきた。長年の悩みが、未回収パレットの増加と追加投入費用の負担だった。年々、加盟企業も増え、管理するパレット数も増えてきた。近年では、年間で約4,400万枚のPパレを商品出荷に使用している。たとえ1%でも未回収があれば、年間何億円もの損失が発生するのである。

そこで同会では、Pパレの管理と回収を促進するために、Pパレの流通実態を可視化し、リアルタイムに受払い状況を把握・管理していくことが重要と考えた。そこで、着目したのがJPRのWEB物流機器在庫管理システム「epal(イーパル)」である。
「JPRさんはすでに 『epal』で自社の11型レンタルパレットを管理している実績があります。そのノウハウをPパレの管理に応用していただきました。Pパレの流通がリアルタイムに見える化できたことは、回収促進や、不正使用・流出の抑制に大いに役立ちます」と島田氏は話す。

不明のパレットの回収を代行

現在のパレット回収率は、99.3%程度。残り0.7%とはいえ、年間の出荷枚数から換算すると約30万枚のパレットが未回収ということになる。まだ、不正にパレットを使用されることや、意図せずシステムの流通網から外れることもある。加盟企業から納品先への流通ルートから漏れたパレットの回収については、共同使用会が任意団体だった2008年当時からJPRが代行回収を行っている。2017年も約2万枚を回収した。

JPRの調査で、青果市場で未回収パレットが見つかることが多いと分かったため、関係省庁や市場関係者が集まる会合に出向き、Pパレ共同使用会の活動をアピールしパレットの回収協力を依頼するなどの活動も行っている。
さらに、Pパレの不正使用や未返却に対する意識を変えるための啓発広告も制作している。
「広告の内容もイラストなどで具体的に不正使用を表現した内容で、多くの方に気づいてもらえるようにしています」
こうした取り組みが評価され、日本農業新聞広告賞で「審査委員長特別賞」を2017年に受賞した。日々の地道な活動が評価されたことは、大きな励みになると、島田氏は言う。

パレットの不正使用は違法です!

Pパレ回収率100%を目指して

システム導入の効果はあったものの、回収率はまだ100%ではない。クリアすべき課題について、滝本氏は次のように語る。
「『Pパレ共通受払いシステム』の導入でかなりの部分はパレットを管理できるようになりましたが、実際には物流形態の違いもあり、システムへの入力の手間をかけられないなどの様々な課題が残されています。また、加盟企業からも、パレットの在庫管理に役立てられないか、等様々な意見も出てきています。JPRさんが始められたようなICタグを利用しての在庫管理方法も、今後は必要かもしれません。いずれにせよ、JPRさんとのパートナーシップを大切にしながら、加盟企業と納品先にメリットが大きい、より使い勝手の良い管理システムを構築していきたいと思います」