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コマツ物流株式会社 様

海外向け「リターナブル容器」の一元管理で
効率化や業務改善を実現

※2020年6月掲載当時の情報をそのまま掲載しています
※記載されている会社名、商品名は、各社の登録商標または商標です

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建設・鉱山機械の世界的メーカーであるコマツグループ。その物流を担うコマツ物流株式会社は、部品の供給を行う際に使う自社物流容器の管理にクラウド型個体管理システム「Logiarx(ロジアークス)」を導入し、物流の効率化をはかっている。コマツ物流全社に活用が広がる「Logiarx」について、主に海外拠点との物流をコントロールする石田氏、高橋氏、土谷氏にお話を伺った。

左から:コマツ物流株式会社
物流技術部長・物流技術グループ長 石田 直哉さま
物流技術部/物流改革グループ主幹 高橋 洋治さま
企画部/企画管理グループ 土谷 浩一さま

付加価値の高い物流サービスの提供

コマツ物流株式会社は、重量物を中心とした運輸事業や入庫から保管・梱包・出荷まで一貫して行う物流センター事業、コマツ(株式会社小松製作所)の海外工場に部品を供給する3PL事業をトータルに行い、付加価値の高い物流サービスを提供することで、コマツグループのサプライチェーンの最適化をはかっている。コマツの各工場にもコマツ物流の拠点があり、新システム導入や設備レイアウト変更といった物流の効率化を目的とした改善業務も積極的に行っている。石田氏は「3年前に物流技術部を立ち上げ、物流に特化した新技術に取り組んでいます。各工場の生産技術部門と連携して自律型のAGV(無人搬送車)の導入や自動フォークリフトの計画を進めていて、2020年度の課題として画像認識の技術を各工場に展開するために精度や有効性などを検証しています」と言う。

約9万枚のリターナブル容器を一元管理

世界に85の生産拠点を持ち、グローバルに事業を展開しているコマツグループ。建設機械の部品の形状や大きさは多種多様で、それらを運ぶリターナブル容器は200種類に及ぶ。2015年に、その管理にクラウド型個体管理システム「Logiarx(ロジアークス)」を導入した。「私たちの管轄する部門だけで約9万枚の金属製リターナブル容器を管理しています。在庫状況を見える化することで容器を効率的に動かせるようになりました。今では、国内の全拠点でも利用が広がっています」と高橋氏は言う。

クラウド型システムのアドバンテージ

2014年以前に利用していた管理システムは自社サーバー内に設置するタイプだったため、サーバーのOS更新にともない再構築が必要となった。「数社の候補を検討しましたが、他社のシステムは全部サーバー設置型で、クラウド型の『Logiarx』が非常に魅了的でした。初期投資が安く、きちんとしたセキュリティ対応も採用の決め手になりました」と土谷氏は当時を振り返る。旧システムではRFID(自動識別技術)で個体管理をしていたが、すべての容器を管理するために単価の安いQRコードを使うことになった。「基本はQRコードですが、インドなど海外拠点ではRFIDを使っています。現地の従業員が楽にデータを読み取りできるので重宝していますが、RFIDはまだコストが高いので、コストとのバランスを見つつ、RFIDの有用性を確かめているところです」と高橋氏。

ムダな買い足しを抑制し、KPI評価にも活用

コマツ物流株式会社では、「Logiarx」のデータを容器運用の効率化に役立てている。「海外からのオーダーや発注計画から容器需要の見込みが立ちます。ショートする予測がでると余剰のある海外拠点に空き容器の返却を呼びかけます」と高橋氏。海外とのやり取りでは半年先までの予測をしないと効率的な運用ができないという。予測により、適切に容器の運用ができるようになり、木箱やスチールコンテナなどワンウェイの物流容器を買い増すことが減り、コスト削減に貢献している。
コマツ物流株式会社では、いかに物流容器を効率的に使えているかをKPI化して各拠点のパフォーマンス評価をしている。ここでもKPI目標算出・実績算出にと「Logiarx」のデータが活用されている。

システム導入は業務を見直す良いきっかけ

「Logiarx」の導入で業務自体も変わりつつあるという。海外の拠点に向けた督促メールに説得力が出てきたからだ。土谷氏は「『Logiarx』のデータを使うと、必要なデータの集計や解析も短時間でできます。督促メール送付の際にもデータやグラフを添付することで説得力が高まり、仕事がやりやすくなったという担当者の声を聞きます」と語り、「システムの導入は、業務を意識し、改善する良いきっかけになります。『Logiarx』は管理ツールですが、それが意識変革につながっている。単なるツール以上の価値があります」と石田氏も評価する。最近では、国内の工場間で輸送に使われている容器の管理をするなど、「Logiarx」の活用が広がっている。

正確なインボイス発行にも活用

「Logiarx」のデータは、海外からリターナブル容器を戻す時のインボイス作成にも活用されている。200種類の容器の中には品番の似たものがあり、間違えやすいことが課題だった。そこで海外の拠点でインボイスを正確に発行できるように容器の名前の表記や申告価格などに「Logiarx」のデータを活用できないかと考えた。「JPRさんにアプリを開発していただき、正確なインボイス作成が可能になり、かつ工数も削減できました」と高橋氏は笑顔で語る。
定期的に部品を出荷している北米やブラジル、中国などのアジア、欧州、インド、オーストラリアなど18拠点でも「Logiarx」の導入が進められている。国内ではハンディターミナル、海外ではiPhoneもしくはiPadを使って読み取りをするなど、現地の従業員が働きやすいような環境を整える。「海外拠点での利用拡大を計画しています。世界各地で『Logiarx』で円滑な運用をするためにはJPRさんのサポートは欠かせません。これまでも手厚いサポートで助かっていますが、今後も頼りにしています」と石田氏。今後は、海外への展開を継続するとともに物流改革を強化していきたいと言う。

※RFID(Radio Frequency IDentification)とは微小な無線チップにより人やモノを識別・管理することができる、インターネット以来の画期的な情報技術。SuicaやEdyなどのICカードもRFIDの一種である。

クラウド型個体管理システム 「Logiarx」とは

Logiarx(ロジアークス)は、クラウドでRTI(パレットやカゴ車、プラスチックコンテナなどの通い容器)の個体管理が可能です。
スムーズな管理や紛失防止によるコスト削減、個体データの分析・活用でお客さまの運用改善に貢献します。

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