事例・実績

士幌町農業協同組合 様

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JPRレンタルパレットで出荷作業が大幅に効率UP

(2005年7月掲載。当時の情報をそのまま掲載しております。)

ポテトチップスにコロッケにポテトサラダ。北海道のおいしさは桁外れだ!

ジャガイモで作るおいしいものと言えば、皆さんは何を連想しますか?ポテトチップスにフライドポテト、コロッケにシチュー、肉じゃが…。数え上げたらキリがないほどありますね。一年を通じて私たちの食卓に欠かせない「ジャガイモ」ですが、その生産地といえばやっぱり北海道。とりわけ十勝平野は日本最大の農業地帯で、そこに士幌町があります。ひたすらまっすぐの国道241号線を走ると見渡す限りのジャガイモ畑。そんな士幌町を空から見てみると、畑だけではなくたくさんの工場や施設が見えてくるのがわかります。実は士幌町の誇る独自の考え方がここに表れているのです。それは単に作物を生産するだけでなく、生産者自らがより高い付加価値を生み出そうとする思想です。とれたての野菜が私たちの食卓にどのように届いているのか、JA士幌町 農工部農工課 課長補佐 久保様にお話をうかがってまいりました。

出荷量4万トン。動かしたのは物流にかける情熱でした。

  • 久保 武美 様

    士幌町農業協同組合
    農工部農工課 課長補佐

    久保 武美 様

■なぜ士幌町はジャガイモ生産に適しているのですか?

久保 様

士幌町にはジャガイモ生産に適したふたつの理由があります。ひとつは生産者一戸あたりの耕地面積が広いこと。全国平均の1.14ヘクタールに対して、士幌町では30ヘクタールという広さを活かした大規模な機械化農業がすすめられています。もうひとつは、大陸型の気候風土です。夏と冬の温度差が大きく、雨の少ない気候条件は日本のドライゾーンと呼ばれ、ジャガイモをつくるのに適しています。日照時間は年間およそ2000時間。十勝晴れの空の下、ジャガイモは順調に育っていきます。そんな恵まれた環境はジャガイモの他にも、麦類、小豆などの豆類、てん菜、さらには乳牛などの酪農にも適しています。また消費者に新鮮なジャガイモを届けるために、道内だけでなく本州にもさまざまな施設を設けています。冷凍・冷蔵倉庫をはじめ、研究・開発施設を設置するなど付加価値の高い産品づくりに取り組んでいます。

■JA士幌町様では物流にいち早くパレットを導入されたそうですね。

久保 様

私は今から2年ほど前に現部署に配属となり、出荷の作業効率を高める最良の方法はないか模索していました。ちょうどその時、ある輸送業者の方からレンタルパレットの存在をお聞きして非常に興味を持ったのです。5月にJPRさんから話を伺い6月に起案して、7月に決済、8月1日から全国110箇所の市場にパレットを使った出荷をはじめました。このタイミングを逃したら、次のチャンスは1年後になってしまうのでスピード勝負でした。

  • 荒井 盛司

    日本パレットレンタル株式会社
    札幌営業所所長

    荒井 盛司

■パレットを利用される前はどのような物流スタイルでしたか?

久保 様

パレット導入まで、出荷は人力による荷役作業でした。私たちのジャガイモの出荷量は一日あたり10kgの段ボールで2万5千ケースから3万ケースあります。トレーラー1台に2000ケース積み込むとすると2名程度の手積みで1時間40分から2時間は要していました。これでは最盛期にはとても追いつきません。予定の出荷をこなすために我々が人手を確保して積み込みのサポートをしてきました。1日に人手約7~10人。年間で数千万円もの予算を使っていました。

■物流に関してこれから目指したいイメージはありますか?

久保 様

今日も市場では、輸入品との競争が続いています。これからの時代を勝ち抜いていくためには、良質なジャガイモの生産と、価格面での競争力を維持する供給体制の構築が欠かせません。その上で、生産者の利益を確保していかなければならないのです。農産物は概して販売価格に占める物流コストの比率が高いので、コストダウンの対象になります。一般には、物流を委託している協力会社の方々に協力を要請することが多いのでしょうが、私たちは出荷作業全体の見直しをしました。無理、無駄、ムラを排除して、双方にメリットが出る物流合理化を目指す-そうでなければ、継続して結果を出すことはできないだろうと考えたのです。その意味で、作業の合理化とコストダウンが両立するレンタルパレットは私たちの思いに符合しました。また、社会に対するJAの責任に視点を移すと、輸送効率の向上にともなう省エネルギー化、CO₂・NOXの排出量削減効果も見逃せません。これからは、コスト、環境までを含めた全体最適化を進めたいですね。

荒井

今日のお話を通じて、物流システム改善の推進力は、JA士幌町様の革新的な気風と、久保様をはじめ皆様の情熱なのだと改めて感じました。パレット導入一年後にホクレン様、JA様、関係運送会社様、JPRで意見交換会をした際、運送会社様から、「配車効率が高まった。」「パレット化を停滞させてはいけない。」というご意見を頂戴しました。私は、さらに農産物の一貫パレチゼーションを拡大し、ネットワークを構築していくことでお応えしていきたいと思います。シナジー効果により、JA様、運送会社様、市場様、すべての方々に、さらに質の高いレンタル・システムをご提供していくことが目標です。

久保 様

現在、JA士幌町のジャガイモの年間出荷量は約4万トンです。全道レベルでは数十万トン、さらに日本全国のレベルではとてつもない物流量になるでしょう。一貫パレチゼーションが普及していけば、さまざまな効果が期待できますね。私たちは、これからもJPRさんと共に、新しい物流を考えていきたいと思っています。

士幌町農業協同組合 様

2003年より生食用馬鈴薯の輸送にJPRレンタルパレットを採用。年間約4万枚のパレットを全国100箇所以上の青果市場への出荷にご利用いただいております。

COLUMN

ジャガイモのちょっとおいしい話
一年中食卓にのぼるジャガイモですが、食べ頃はいったいいつでしょうか?夏ごろ収穫した新ジャガも、皮がやわらかくサクサクして美味ですが、甘みという点では3月頃が良いとされています。収穫されてから春にかけて糖化作用が進み甘みが増すからです。また品種によって特徴や調理法が異なるのもジャガイモならでは。ひとくちにジャガイモといっても、意外と奥が深いのですね。