事例・実績

キッコーマン株式会社 様

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レンタルパレットで環境保護とコスト削減の効果

(2007年10月掲載。当時の情報をそのまま掲載しております。)

鉄道輸送への転換とレンタルパレットの活用により、環境保護とコスト削減のW効果を発揮。

醤油、デルモンテ製品、みりんなどでおなじみの食品メーカー、キッコーマン株式会社様。2005年7月に、地球にやさしい鉄道貨物輸送を推進するエコレールマーク認定企業となり、物流を通じた環境保護に取り組まれていらっしゃいます。今回は、鉄道輸送とレンタルパレットのご活用によるメリットを中心に、物流企画課主幹 田中隆雄様にお話を伺いました。

トラック輸送から鉄道輸送へ環境にやさしいモーダルシフトを推進

■御社は、エコレールマーク取組企業として認定されていらっしゃいますね。

  • 田中隆雄 様

    キッコーマン株式会社
    物流企画課主幹

    田中隆雄 様

田中 様

当社は、CO₂の増加による温暖化など環境問題が叫ばれる前からモーダルシフトを推進しています。過去をたどると当社は、鉄道輸送の比率が現在よりも高かったのです。東武線から野田工場まで引き込み線が敷設されていて貨車が入ってきていたほどです。その後、物流ネットワークの改革により鉄道輸送の比率が下がり、トラック輸送がトン数ベースで9割以上を占めるようになりました。そのような中、当社では長距離輸送については鉄道輸送利用の方針に変わりはありません。従来は輸送コストの削減が目的でしたが、近年は、企業として環境問題への取り組みに一層力を注いでいますので、CO₂排出量の削減につながるモーダルシフトに積極的に取り組んでいます。その取り組みを鉄道貨物協会様に認めていただき、2005年にエコレールマークの認定を取得いたしました。

■環境保護への貢献とコスト削減の両立は困難も多いと思われますが…。

田中 様

当社のような食品メーカーは売上高に対する物流費の比率が高く、物流コストの削減には、重点的に取り組まなければなりません。そこで、鉄道輸送の割合を高めたり、共同配送を推進することによって、トラックの実車数を減らしていこうと取り組んできたわけです。その取り組みがコスト削減と環境保護にもつながっていますので、良い相乗効果が生まれています。

コスト削減と環境保護の効果を同時に発揮する理想的な輸送手段「エコライナー」を利用

  • 坂本 大介

    日本パレットレンタル株式会社
    東京フロントオフィス
    主任

    坂本 大介

■鉄道輸送への切り替えにあたりご苦労された点は?

田中 様

荷傷みの問題が一番です。鉄道輸送に使用されていた12フィート(5トン)コンテナですと、輸送中に荷崩れを起こしてしまうことがありました。そのため、バラ積みが主となり、積み込み作業にも大変苦労していました。これらの問題を一挙に解決するために近年推進してきたのが、31フィートコンテナ「エコライナー」を利用した鉄道輸送です。エコライナーは、増トン車の積載量に適合したサイズでウィング車と同じように使えるのです。パレット積みにより、荷役作業の負荷低減にもつながりました。

■パレットを使用できる点が、エコライナーを導入なさった理由のひとつだったのですね。

田中 様

そうですね。エコライナーですと荷役時間も短縮されます。また12フィートコンテナの場合はフォークリフトを使って列車に載せていたのですが、エコライナーはトップリフターを利用しますので、荷傷みもほとんどありません。

■今後、モーダルシフトで目指すものは?

田中 様

現在は、エコライナーを野田~高砂間で1日2便利用していますが、出荷量に合わせて自由に増便できればさらに効率的になると考えています。環境保全に取り組んでいく必要がありますので、今後もモーダルシフトを推進していきます。

レンタルパレットの導入は、業界全体のインフラを導入すること

■JPRのレンタルパレットを導入していただいて約10年ほど経ちました。

田中 様

P研(T11型レンタルパレット共同利用推進会)にメリットを感じたことと、業界全体のインフラを導入するということがJPRのレンタルパレットに切り替えた大きな理由ですね。

坂本

キッコーマン様には1996年にP研にご加入いただきました。P研会員様(メーカー)から共同回収店様(卸売業、小売業、飲食業)への納品に使われたパレットは、定期的にJPRの共同回収車が回収に伺います。共同回収車は最寄りのJPRデポにパレットを運び込み、補修・整備・清掃を行ったのち、新たなご利用先に出荷するしくみです。P研システムをご利用いただきますと、拠点ごとの積み替え作業やメーカー様ごとの空パレット回収が不要になります。トラック待機時間やトラック台数が減り、環境保全の面でもメリットがあります。

■JPRに今後期待されるところは?

田中 様

パレットの共同利用と共同回収の参加企業がもっと増えると、今よりも一段と輸送の効率化をはかることができると思います。まだまだパレットは、物流共同化の重要なインフラだという認識をされていない部分もありますから、私たちもP研会員企業として、JPRさんといっしょに共同回収店の増加に向けて取り組んでいきたいと思っています。共同回収店がどんどん増えていってコストダウンにつながればとてもありがたいですね。

キッコーマン株式会社 様

今回、キッコーマン様が推進されているモーダルシフトのお話を伺い、企業として環境問題に取り組む真摯な姿勢に改めて感銘を受けました。弊社も環境にやさしい物流をめざして共同利用企業拡大のために積極的に活動いたしますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。