物流基礎知識

海外のパレット事情

オーストラリア(パレットサイズ 1165×1165 mm)

レンタル方式発祥の地といわれるオーストラリアでは、国内における99%以上のパレットが、1165×1165 mmのサイズに規格統一され、CHEP(Commonwealth Handling Equipment Pool)と呼ばれる世界最大のレンタルパレットプールシステム会社のパレットを用いて合理的に一貫パレチゼーションが運用されています。 オーストラリアの他に、カナダ、メキシコ、南米諸国(パレットサイズ1200×1000 mm)でも、同様にこのレンタル方式が普及しています。

ヨーロッパ(パレットサイズ 1200×800 mm)

1961年に欧州国際パレットプール機構が設立され、各国国鉄が運営主体となり、即時等枚数交換方式による一貫パレチゼーションが普及しました。 しかしこの方式は、納品したパレットと同枚数の空パレットを交換するため、交換用には品質の悪いパレットを使い、自社での構内利用には良いパレットを使うことが多いので、各国国鉄に劣化パレットが吹き溜まる一方、補修費増大の問題等で、システムの見直しが図られており、管理費・補修費のかからないレンタル方式が台頭してきました。 ヨーロッパでは、現在は交換方式とレンタル方式の2つのシステムが併用されています。

アメリカ(パレットサイズ 1219×1016 mm)

アメリカは、使い捨てパレットの利用率が高い地域でしたが、昨今の地球環境問題や限りある資源である木材の有効利用が求められ、パレットの補修・再利用化が図られています。 このため、各国同様パレットを共同利用できるレンタル方式が見直されてきました。シートパレットやスキーパレットといった平パレットとは異なる形状のパレットも多く使われています。

韓国(パレットサイズ 1100×1100 mm)

現在、約4000万枚のパレットが使用されており、今世紀初頭には、軽く1億枚を突破すると予想されています。特に、韓国パレットプール(株)(通称:KPP)と政府が中心となって1100×1100 mm(通称:11型パレット)を利用したレンタル方式によるパレットプールシステムが急速に普及しています。

台湾(パレットサイズ 1100×1100 mm、1200×1000 mm)

台湾では、中華ロジスティクス&レンタル(株)(通称:L&R)が中心となってレンタル方式によるパレットプールシステムを推進していますが、JPR 11型パレットと1200×1000 mmの2種類を国家の標準パレットとして制定しており、日本と同様、効率的なパレット輸送に不可欠な一国家一規格の認識が遅れている状態です。 台湾は、ISO国際コンテナ保有台数で世界一を誇る海運会社「エヴァーグリーン社」を始め、コンテナの取扱数で世界的に有名な基隆港や高雄港などISO国際コンテナでの輸出入貨物の盛んな所です。今後急速にパレット化が進むことは間違いないと思われます。