事例・実績

矢崎総業株式会社 様

PDF版

使い終わったパレットを廃棄するなんてもったいない

(2005年10月掲載。当時の情報をそのまま掲載しております。)

使い終わったパレットを廃棄するなんて「もったいない」。
パレットのレンタル化は、環境とコストの両面から実現しました。

近頃の自動車はエンジンやブレーキの制御が電子化され、より快適で安全な運転ができるようになりました。さらにエアコン、オーディオに加えカーナビやETCなど複数の電子機器が搭載され、ますます便利になってきています。それら自動車に必要な電線や情報回路をコンパクトに束ねているのがワイヤーハーネス。このワイヤーハーネスを1941年から製造・販売してきた矢崎総業様は、国内はもとより、海外30数カ国にも進出しているまさにグローバル企業です。ひと口にグローバルといっても、そこには矢崎総業様の奥深い哲学が見受けられます。国が違えば気候風土、宗教、生活習慣、労働慣習も異なりますから、日本で成功した手法を一方通行で押しつけても通用するはずがありません。そこで必要なのがツーウェイコミュニケーションという考え方。それぞれの国の文化や風土を十分尊重したうえで双方にベストな方法を見い出そうとすること。そんな多文化企業の矢崎総業様のグローバルな物流について物流室 自動車機器部 主管 高木 茂様にお話を伺いました。

— 矢崎総業様の広告のキャッチフレーズ「もったいない」に込められた意味は?

  • 高木 茂 様

    矢崎総業株式会社
    物流室自動車機器部 主管

    高木 茂 様

高木 様

創業社長が提唱された「ゴミは資源である」という精神は、今でも当社の環境DNAとして連綿と引き継がれています。たとえば工場にはゴミ箱というものがなく、代わりに資源箱と書かれ、細かく分別された箱がいくつも並んでいます。製造業ですから製品をつくれば、廃棄物が出るのも確かですが、きちんと分別することでリサイクル率がかなり上がるのです。

  • 深谷 文一

    日本パレットレンタル株式会社
    静岡分室室長

    深谷 文一

— パレットをレンタル化するきっかけは?

高木 様

アジアの生産拠点でワイヤーハーネスを製造し日本へ輸出しているのですが、輸送費の改善が課題に挙げられていました。当時は木製パレットを購入により調達し、ワンウェイで利用していましたので、コスト・環境配慮の面で改善の余地がありました。物流改善のひとつとして繰り返し利用できるレンタルパレットの検討を開始したのは1999年頃。必要な時に必要な枚数を調達でき、使用後は返却すれば良いので省スペース化にも繋がる。環境と低コスト化の両面から見てもパレットのレンタル化は申し分ない内容でした。レンタル化に際してJPRをパートナーに選んだのは、唯一の国際間パレットレンタルである「APP」のシステムがあったことと、T11型パレットが海上コンテナにぴったりあうことでした。現在では日本への輸出量の50%をレンタルパレットで行っていますが、今後は100%に向けて進めていきたいと考えております。

— 今後、海外との物流で期待することはありますか?

高木 様

今後、新しい地域にAPPを活用した物流を拡大していきたいと思っていますので、さらなるネットワーク網の充実に期待しています。加えて、当社ではJPRさんのレンタルパレットに、当社所有のプラスチック製通い箱を積載して運用をしていますので、この通い箱も一緒にレンタルできるようになるとより助かりますね(笑)。また、従来は通関上の手続きのためパレットの受払いを正確に管理しなければならない点に頭を悩ませていましたが、2000年からJPRさんの提供するパレット管理ソフト(2004年からはASPサービス「epal」をご利用)を導入して、この問題もおおよそ解消できました。従来は各拠点とFAXでのやり取りをしていたためタイムラグが起こりがちでしたが、今はWEB上でリアルタイムに把握できるので非常に重宝しています。

深谷

高木様のご要望にあるようにさらに多くの国々で「一貫パレチゼーション」をご利用いただけるようJPRでは今後ますますAPPシステムの拡大を推進していく予定です。それは、より多くのお客様にAPPをご利用いただくことに他なりません。まずはアジア全域にT11型を普及させる活動を進めていきたいと思います。

— JPRに期待することはありますか?

高木 様

日本でレンタルして、海外で返却。またその逆ができるなど、世界的な規模でレンタルパレットが利用できるシステムを期待しています。そうすることで一日も早いレンタルパレット率100%を実現していきたいです。

矢崎総業株式会社 様

ワイヤーハーネスの輸送合理化に当社のAPPシステムを採用いただきました。
今では、日本に輸入する物流量の約50%のボリュームがレンタルパレットで移動しています。弊社は、矢崎総業様のご利用にあわせ海外各地にデポを設けており、それがAPPシステムのネットワークの広がりにつながっております。
これからも、より利便性の高い仕組みをご提供できるように全社一丸となって、努力いたします。
引き続きシステムのグレードアップを図ってまいりますので、どんな些細なことでもご指摘いただければ幸いです。今後ともよろしくお願い申し上げます。